先輩たちが超えられなかったベスト8の壁を、春季大会で打ち破った同志社国際。しかし初めて挑んだステージでは、自滅にも近い形で敗退した。新たに感じたベスト4との差。どこまでも駆け上がり「これまで見えなかった景色を見てみたい」(塩見監督)とどん欲だ。
エースは2年からマウンドを守る左腕小倉。体から遠いリリースポイントで放たれる130㌔台後半のストレートは、打ち返すのは容易ではない。キレの良いスライダーは、打者がのけぞってもストライクとコールされるほどだ。序盤に大量点を取り、早い回で継投して体力を温存させられるかが上位進出のポイント。後ろに控える鑓水は、1年生ながら181㌢の上背。身長を生かした角度のある速球で、打者のあごを上げる。
点を取らなければ勝てないと、打線は近年で最強の布陣を敷いた。昨夏大暴れしたディギンズがトップバッター。選球眼が良く、長打力もある。足が速いため三塁打も多く、相手のミスを誘うことも。2番酒井がチャンスを広げ、長打力が光る3番小倉、4番藤田で複数点を狙う。下位がチャンスをつくればディギンズがかえすという、クリーンナップがまるで2ヵ所と強力だ。
チームは半数以上が帰国子女。心から楽しんで野球に励む。限られた練習時間を有効活用するため、各自が目的意識を持ち、意図や効果を理解した上で取り組んでいる。
「勝たないと楽しくない」と笑う主将の藤田は「点を取ったら盛り上がり、一気に流れを持っていける」と、止められない打線に自信を見せる。「京都一の質を持つ練習で、どのチームより楽しんで優勝したい」と力強く語った。(文中敬称略)【谷貴生】