昨夏の選手権大会では、堂々のベスト4に輝いた西城陽。10年ぶりの快挙に盛り上がった。しかし西田監督は、これにおごらず「一からのスタート」と気を引き締める。
新チーム発足後、秋季大会は勝ったものの春は初戦で負けた。夏からの勝ちが多かった分、「負け」を意識できた春だった。「(選手たちが)浮足立っていた部分もあった。意識を高く持ち、大会開始までにどれだけ詰められるか」と選手たちに期待する。
3年生が主体のチームは、選手同士の競争も生まれいい雰囲気に。守備や連携など、細かな部分の「詰めの甘さ」を払しょくできるよう、「いい試合運びができる」ことをテーマに練習に取り組んできた。
主将の上原は「個々の能力が高い。バットもよく振れている」とチームを分析。投手の山中には「力があり、きっちり仕事をしてくれる」と信頼を置く。
上原は昨年夏もベンチ入り。ここで勝ちを経験し、結果を出すことの重要さに気付いた。「勝ってうれしい気持ちもあるが、結果がすべて。結果を残さなければ意味がない」と力を込め「上位を目指し戦えるチームづくりに取り組んできた。この大会でどう結果が出るか」と話す。主将としての采配の解も、今大会で出る。
西田監督は「昨夏ベスト4の結果を、対戦相手がどうとらえるかは気にしない。ただ、黙々淡々と、これまで練習してきたことを出すだけ」と語る。上原も「1試合でも多く野球ができるよう、勝つ意識を持ち挑みたい」と静かに闘志を燃やす。(文中敬称略)【盛川振一郎】