3年生を中心に、ノンプレッシャーで伸び伸び野球を続ける田辺。投手陣が充実し、主将の小谷は「攻撃のリズムにつなげられる守備で、まず1勝」と目を光らせる。
今年のチームは、先発できる3人の好投手がそろった。小谷は「自信がある」というストレート主体に攻める。キレのある130㌔の速球で相手をえぐり、決め球のスプリットでバットに空を切らせる。
左腕小川は、力強い真っ直ぐに、スライダーをテンポよく決める。勢いある回転のかかったボールを、内角にどんどん投げ込む押すタイプだ。技巧派右腕の木村は、変化球でストライクが取れる。直球を織り交ぜカウントを整え、縦のカーブとスライダーで打者を翻弄する。
攻撃では、俊足の中島と中森壮が塁に出る。2人とも積極的に振る攻撃タイプで、特にトップバッターの中島は出塁率が高い。小谷、巖、酒井、冨田の中軸がかえし、ワンチャンスをモノにできるかが鍵。5番酒井の勝負強い打撃にも注目が集まる。今は下位を打つ横井だが、新チーム当初は5番に座っていた。波があるがパンチ力があり、はまれば楽な展開に持ち込める。
弱さを見せていた守備では、春以降にテコ入れ。エラーが少なくなり、出したランナーは得点に絡まないよう投手陣が踏ん張りを見せる。
「自由にやらせている分、バッティングや走塁は積極的」と語る中森監督は「100回大会で、どこも力を入れている」と警戒。春季大会では北嵯峨と接戦を演じ「有力校とは力の差があるが、なんとか粘り強く、ぜひ1つ勝ちたい」と力を込める。
小谷は「3年生中心に下級生を引っ張り、チームはいい雰囲気。冬に徹底して振り込み、春の大会でしっかり結果が出た。上を見ず、まず1勝。自分たちの野球を積み重ね、結果として上位に進出できれば」と静かに闘志を燃やした。
(敬称略)【谷貴生】