炭山~笠取の谷山林道での土砂崩れ

宇治、総雨量300㍉に迫る

西日本の広範囲を記録的大雨が襲い、京都府の北部で大雨の特別警報が発表される中、南部でも宇治市などで降り始めからの総雨量が300㍉に迫り、山間地を中心に土砂災害の危険性が高まっている。すでに総雨量では大きな被害が出た6年前の南部豪雨災害に匹敵する雨を記録しており、南部の各自治体でも災害対策本部が情報収集に努めている。

宇治市では5日未明から7日夕方までに累計雨量が270㍉を突破。夜間も雨雲がかかっており、京都地方気象台は8日までに総雨量は350~400㍉を予想しており、地盤が緩んだ山間地などでの土砂災害に警戒している。
市内では京滋バイパスの上下線が7日朝から50㌔の速度規制ながら通行を再開。府道大津南郷宇治線(宇治川ライン)、府道二尾木幡線、炭山と西笠取を結ぶ谷山林道は依然、通行止となっている。
JR奈良線は京都~木津間で7日も始発からの運行を見合わせた。宇治市内の観光地は人の入りがまばら。夕方に運行を再開した。
宇治市災害対策本部によると山間地を中心にパトロールを続け、この間に浸水に備えた土のう(約290袋)を8ヵ所に配布済み。
被害の発生状況をパトロールを通して調べているが、7日夕方までに目立った被害は確認されていない。
宇治市と宇治田原町を結ぶ道路は宇治川ラインが平等院南門に近い宇治塔川から滋賀県境まで全面通行止のため、太陽が丘、白川~郷之口を結ぶ立場線のみ。
国道307号線は城陽市内で片側通行規制され、週明け9日からの通勤・通学時のラッシュが心配される。【岡本幸一】

■降り続く雨に警戒
引き続きパトロール

宇治田原町では大雨とはいかずとも、7日も雨が続く状況。前日の6日は立場林道や国道307号線での交通渋滞が目立ったが、この日は解消されていた。
7日午前、奥山田の水田にて一部崩落があったが、ブルーシートで対応。そのほか目立った被害はなかった。
大雨警報、土砂災害警戒情報が発令される中、町は引き続き町内を巡回しパトロール、警戒にあたっている。
また、避難準備も発令中で避難所に町住民体育館を指定。現在1人だけが避難している状況。

■9区に避難勧告
井手町

井手町では土砂災害警戒情報発表に伴い、南区、石垣区、高月区、水無区、上井手区、田村新田区、東部区、南部区、北部区の9区で、土砂災害警戒区域内の住民に避難勧告を発令した。2世帯7人が一時避難したが、夕方までに帰宅した。
通行止めとなっている府道和束井手線の有王地区付近では落石があった他、玉川上流の川べりでのり面に崩れが生じた。

■茶畑斜面 10㍍崩落
京田辺市

京田辺市では、普賢寺王子谷で農道が陥没し、飯岡の茶畑では斜面が10㍍にわたって崩落した。6日午後7時20分に応急処置が完了している。
道路では、冠水など9ヵ所に被害が出たが、徐々に通行規制は解除。通行止めとなっていた府道生駒井手線打田~水取間は、7日午後0時45分から規制を解除した。