遠い本塁、塔南の先発に苦戦

塔 南   000000001=1
京都翔英  000000000=0

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は21日、わかさスタジアム京都で4回戦2試合を行った。優勝候補の一角に挙がるシードの京都翔英が塔南に0―1で惜敗し、2年ぶりの甲子園を逃した。地元勢で勝ち残っているのは、きょう、洛西とベスト8を懸けて対戦する立命館宇治のみとなった。

9回表塔南1死二・三塁、4番・清水の左前へ落ちようかという打球に懸命にグラブを伸ばす京都翔英の左翼手・中家。適時打となり、先制を許す

試合は翔英の右腕・遠藤、塔南の左腕・北﨑が息詰まる投手戦を展開した。
遠藤は、130㌔代後半の伸びのあるストレートにカーブで緩急をつけ、打者のタイミングを外した。毎回の11三振を奪った前回の3回戦・桂戦とは違い、打たせて取る投球を披露。8回を投げ、被安打はわずか1で、三塁を踏ませなかった。
一方の北﨑は、球速はないものの、ツーシームやチェンジアップを駆使。山本秀太主将の「相手バッテリーの頭脳的な配球にやられた」との言葉通り、ストライクゾーンとボールゾーンの出し入れがうまく、翔英打線のバットの芯を外した。
試合が動いたのは最終9回表。この回からマウンドに上がった翔英の今井が、1死から連打を浴び、二・三塁の大ピンチ。ここで4番・清水の放った打球は詰まりながらも左前への飛球に。翔英の左翼手・中家が猛ダッシュし、懸命にグラブを伸ばしたが、そのわずか先に打球が落ち、三塁走者がホームイン。ついにスコアボードに痛恨の「1」が刻まれた。翔英の今大会初失点が、無情にもこの試合の決勝点となった。
遠藤から「頼んだぞ」と、9回のマウンドを託された今井は「絶対に抑える気持ちだった。調子は悪くなかった。インコースを狙った球が中に入ってしまった。力不足で先輩たちに申し訳ない」と、試合後に悔し涙を流した。
山本秀太主将は、最後まで攻略できなかった塔南の北﨑について「ビデオを見て対策したが、実際に打席に立って対戦するとやはり違う。ストレートの軌道で来るツーシームが待ちきれずにタイミングが合わなかった」と悔やんだ。また、「このチームは2年生が主体。秋準優勝、春3位になれたのは彼らの力によるところが大きい。遠藤、今井が中心となって強いチームを作り、甲子園に出てほしい」と、後輩に夏2度目の優勝を託した。決勝点を与えた今井については「このチームを府内の上位に押し上げてくれた。心の底から感謝している。一生懸命やってくれた」と話した。

■21日の結果

《4回戦》
京都国際  010220010=6
花 園   100010000=2