試合後、スタンドにあいさつしベンチへ引き上げる立宇治ナイン。井上主将(手前)は拳を握り、決勝戦に向け闘志をむき出しにした(撮影=盛川振一郎)

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は25日、わかさスタジアム京都で準決勝2試合を行った。地元の立命館宇治が京都国際と対戦し、延長10回の末、7―2で勝利。3年ぶりの決勝戦進出を決めた。立宇治はきょう26日、同スタジアムで、夏は36年ぶり3度目(宇治高時代を含む、立命館宇治としては初)の優勝を目指し龍谷大平安と戦う。午前9時にプレーボール。

延長10回、大住 勝ち越しスクイズ
序盤拙攻も競り勝つ

《準決勝》

立命館宇治 0010010005=7
京都国際  0000200000=2(延長10回)

10回表、スクイズを決める大住優賀。西が生還し勝ち越し(撮影=盛川振一郎)

京都国際―立命館宇治の一戦は、準々決勝の鳥羽戦に続き2試合連続の延長戦になった。立宇治は序盤のチャンスを生かしきれず、7回終了までに11安打を放ちながら、得点は2。残塁は8を数えた。京都国際の先発・生駒の前に、拙攻を繰り返す苦しい試合運びとなったが、延長10回、大住のスクイズなどで勝ち越し、勝利をつかんだ。

立宇治は3回表に4番・森本の二塁打で1点を先制。5回裏に1―2と逆転を許したが、直後の6回表に8番・古賀の右犠飛ですぐに追い付いた。
試合は2―2のまま、延長戦に突入。立宇治は10回表、疲れが見え始めた生駒をここでようやく攻略。先頭の2番・西の二塁打などで1死一・三塁とし、ここで5番・大住がスクイズを決め、1点を勝ち越し。その後もチャンスを広げると、代打・上田と9番・西成に2点打が飛び出し、大量5点を奪って勝負を決めた。
立宇治の先発は、鳥羽戦でも先発した2年生左腕の髙木。鳥羽戦は2回途中で降板したが、この日は6回途中まで2失点と好投。ストレートをコーナーに決め、カーブを低めに集めた。
髙木から継投した西成は9回まで無失点で切り抜け、最後の10回は森井がゼロで締めた。

■卜部が好返球、サヨナラ防ぐ

9回裏、卜部からの好返球で立宇治の捕手・大住優賀(右)が京都国際の上野をタッチアウト。試合は延長戦へ(撮影=盛川振一郎)

9回裏には、立宇治の右翼手・卜部がチームを救うビッグプレーを見せた。2死二塁の一打サヨナラの場面で、京都国際の8番・早が右前打。この打球で、二走・上野が一気に本塁を狙ったが、卜部が本塁へ好返球。間一髪タッチアウトに仕留め、直後のビッグイニングにつなげた。
試合後、卜部は「コントロール、一発勝負を意識して練習してきた成果が出た。アウトにでき、うれしかった」と、この返球を振り返った。里井監督は「すばらしい返球だった。きょうの試合のキーマン」と絶賛した。
卜部は打撃でも3安打と活躍した。

■【監督、選手のコメント】

◆里井監督
「気持ちはあったが、ヒット数と得点がかみ合わず攻め手を欠いた試合だった。(平安戦は)相手ペースになるだろうが、そこをどれだけ崩せるかに集中する。地面を這いつくばってでも1点、1アウトを取りにいく」
◆井上主将
「きょうの試合は嫌な感じはあったが、ピッチャーが踏ん張ってくれた。(決勝戦は)気持ちで勝つしかない。やることはやってきたので、諦めず、自分たちのペースで試合を進められたら」
◆10回表にスクイズを決めた大住
「ボールが2球続き、内野の動きも見えた。コントロールするより、アバウトに一塁側に当てたら先に行けると思った。平常心で、落ち着いてやるだけだった。劣勢になったときにどんなことができるか練習してきたが、それが生きてきた」