4年ぶり34回目の優勝を決め、歓喜に湧く龍谷大平安ナイン

平安の喜び「目に焼き付けろ」 立宇治、悔しさ来夏へ

《決勝戦》
立命館宇治 000000000=0
龍谷大平安 10320203×=11

第100回全国高校野球選手権記念京都大会の決勝戦が26日、わかさスタジアム京都で行われた。3年ぶりの大一番に挑んだ立命館宇治は、龍谷大平安に0―11で敗れ準優勝。36年ぶり(宇治高時代を含む)の悲願は果たせなかった。京都大会は、龍谷大平安の4年ぶり34回目の優勝で閉幕した。

立宇治は、先発の森井が先頭打者の初球に死球を与えるなど、制球が定まらず、自身のバント処理の悪送球も重なり、4点を献上。本来のピッチングを取り戻せなかった。3回途中から継投した西成も、絶好調の平安打線に捕まり、8回までに10安打を浴び、7点を失った。
一方の平安は終始そつのない攻撃を続け、11安打で11得点を叩き出した。
試合後、立宇治の里井監督は「(森井は)プレッシャーで、本来の投球ではなかったかも。それも含め、平安の見えない力。気分よく相手のやりたいような野球をさせてしまった」と肩を落とした。
今後に向け「きょうの負けをどう受け止め、どうつなげるかが重要」とした。「平安は昨年、うちがいま感じているような悔しい思いをし、それを跳ね返して優勝した。(試合後の)喜ぶ姿をしっかり目に焼き付け、あす以降の練習につなげてほしいと伝えた」と選手の今後に期待した。【盛川振一郎】

■きょうの経験生かして
井上主将、後輩へ期待

試合後、平安のインタビューを見つめる立宇治ナイン。主将の井上は、悔し泣きする森井(左2人目)に手を添え続けた。3年の千葉(左)は記録員としてチームを支えた

主将の井上は「準々決勝、準決勝と逆転勝ちし、最後までやり切る粘り強い野球を体現してきたが、きょうは実力が足らなかった。監督の期待に応えられず申し訳ない」と悔やんだ。これまでを振り返り「仲間と2年半野球ができ、甲子園へ行く以上にいいものを見つけられた」とチームに感謝し、後輩へは「きょうの経験を次に生かしてほしい」と話した。
試合後、先発した森井が井上に「すみません」と頭を下げにきたという。「森井のおかげで決勝戦まで来ることができた。来年は優勝投手目指しやってくれと伝えた」と、やり取りを明かした。
井上は、ベンチで悔し泣きする森井の肩や頭に手を添え、平安の原田監督や松田主将のインタビューを見つめていた。

■えんじに染まるスタンド
千人の大応援団が鼓舞

スタンドでナインを鼓舞するチアリーダー部。野球部員、吹奏楽部と共に、千人の大応援団を先導した

この日の立宇治スタンドには、選手保護者やOB、卒業生に加え、系列中学校の生徒なども多く集まった。ほとんどの部活動が応援に駆け付けたといい、約千人が埋め尽くした。
野球部員や吹奏楽部(品田奈美部長)、チアリーダー部(中西七菜部長)が応援を先導。えんじ色の大応援団が、ナインを鼓舞し続けた。
試合後、チャールズ・フォックス校長は「君たちのおかげで学園中が一丸になった。きょうの悔しい気持ちは、次の成功への一歩になる。立宇治の誇りだ」とナインの健闘をたたえた。

【山本正宇治市長のコメント】
甲子園出場はかないませんでしたが、チーム一丸となり、最後まで全力プレーでベストを尽くした皆さんの戦いぶりにとても感動しております。
宇治市民に大きな勇気と感動を与えてくださった皆さんに、宇治市を代表して心から拍手を送ります。