15年ぶりに「大接近」した火星(右上)を観察する町民ら(ゆうホール屋上 7月31日午後11時22分)

連続観察会で町民歓声

7月31日、地球に火星が「大接近」した。久御山町ふれあい交流館ゆうホールでは、この様子を連続観察する催しを実施。多くの住民が夜空に光る星を見つめ、約15年ぶりの天体ショーを楽しんだ。

惑星である火星は地球同様、太陽の周りを回り、周期は687日。約2年2ヵ月ごとに地球に接近するが、軌道が楕円(だえん)のため接近時の距離がその都度異なるという。今回は5759万㌔にまで近づき、前回大接近した2003年8月27日(5575万㌔)に次ぐ近さ。
ゆうホールでは7月28日から同31日までの4日間、火星が見えやすい時間帯に連続観察会を設定。台風の影響で中止した28日を除く3日間で、およそ100人が詰め掛けた
最も接近した31日は、午後11時から1時間、観察会を行った。同ホール4階のドームにある口径40㌢のカセグレン式反射望遠鏡や、屋上に設置した天体用の望遠鏡、双眼鏡で、星空を見上げた。
遅い時間にもかかわらず、同ホールには40人ほどの町民が入れ替わり立ち代わり訪れた。接眼レンズをのぞくたび「わあーきれいや」「すごいなあ」と大きな歓声を上げていた。接眼部にスマートフォンを掲げ星を撮影する親子もいた。
この日は観測条件や惑星の状態にも恵まれ、木星や土星、月もよく見えた。スタッフが「土星の環がこれほどくっきり見えるのは珍しい」「月のクレーターのでこぼこがよく分かる」などと話すと、子どもも大人も関係なく夜空に目を向けていた。
母親と一緒に訪れた津田百生(ゆう)くん(6)は「(天体望遠鏡で)空を見たのは初めて。火星はカラフルに見えすごかった。土星の環も見え、楽しかった」と笑顔を見せていた。
次回の火星大接近は、35年9月11日という。【盛川振一郎】