平和の像に献花する小・中学生平和訪問団のメンバー(宇治市役所北側平和エリア)

平成最後の「終戦の日」

平成最後の「終戦の日」を迎えた15日、各地で平和を願う式典が行われた。戦後73年目を迎え「戦争を知らない世代」が増えるなか、参加者は戦没者の冥福を祈り恒久平和の誓いを新たにした。

 

■170人、像に献花/宇治市

宇治市では第56回宇治市民平和祈念集会(宇治市平和都市推進協議会主催)が午前11時35分から市役所北側の平和エリアで行われ、小・中学生平和訪問団の児童・生徒、府・市議会議員、市職員、一般参列者ら合計170人が参加した。
あいさつに立った平和都市推進協会長の山本正宇治市長は、冒頭で大阪北部地震と7月豪雨災害の被災者にお見舞いの言葉を述べた後、小・中学生平和訪問団の沖縄訪問や、歴史資料館の企画展「戦争遺品展―展戦時下のくらし―」など、平和を考える宇治市の取り組みを紹介。「きょうの平和祈念集会が、平和の心を育み、希望と活力に満ちた未来を切り開く第一歩となることを念願する」と結んだ。
続いて、小・中学生平和訪問団メンバーの鈴木洸晴さん(広野中学校)が、核兵器廃絶平和都市宣言を朗読。小雨の降る中、参列者が一人ずつ「平和の像」に献花した。正午には像の隣にある「平和の鐘―祈り―」がベルを奏でる中、黙とうがささげられた。【奥井凜】

 

■静寂が包む 1分間/京田辺市

 京田辺市では市役所正面にある「平和モニュメント」前で、正午から1分間の黙とうを行った。
同市平和都市推進協議会会長の奥西伊佐男市議会議長をはじめ、鞍掛孝副市長や山口恭一教育長ら約40人が参列。放送で呼び掛け、庁内にいる来庁者も共に、世界の恒久平和を願い瞳を閉じた。
市立田辺小西側にある忠魂碑前で行われていた田辺地区戦没者慰霊祭でも、同時刻に黙とう。石井市長や地域住民およそ30人が、祈りを捧げた。
市では平和を祈念するため、毎年8月の6日、9日、15日に黙とうしている。【谷貴生】
【写真は恒久平和を願い、黙とうする参列者(京田辺市・平和モニュメント前)】

 

■平和語り継ぐ責務がある/久御山町

 久御山町は町役場で平和祈念集会を開き、町職員や町民など約100人が参加した。
駐車場にある平和都市宣言記念碑前に集まった参加者は、正午のサイレンに合わせ黙とうした。役場1階ロビーに会場を移し、信貴康孝町長は「町の繁栄は、祖国や古里のため犠牲になった、尊い命の上に成り立っている」と哀悼。「家族や友人を失ったり、健康に不安を抱えるなど、深刻な心身の傷に苦しんでいる人がいる。私たちには、平和の尊さを次世代に語り継いでいく責務がある」と述べた。
続いて、7月23、24日に町が実施した「平和のための小中学生広島派遣団」参加者を代表し、佐山小学校6年の藤田悌玄(だいげん)くんが体験発表した。広島を訪問し、自ら知ること、知ったことを広めること、考え続けることの3点が大切と感じたと話し「だれも苦しまない世界になることを祈りたい」と締めくくった。
町は31日(金)まで、町役場1階ロビーで「広島・長崎原爆被災写真パネル展」を実施。戦争や実験などで被爆した人たちの写真や声、旧逓信省京都航空乗員養成所(旧京都飛行場)で訓練を受けたパイロットが実際に着用していた飛行服や制服などを展示している。また同時に、小中学生広島派遣事業の記録展も行っている。開庁時間なら誰でも見られる。【盛川振一郎】
【写真は記念碑を前に黙とうする参加者(久御山町役場)】