完熟イチジクを収穫する中尾さん
120軒、年450トンを京都市場へ

◆…「完熟出荷」で京都市場の人気を独占(9割)している京都府城陽産イチジク。8月下旬の今から9月上旬にかけてが収穫のピーク。農家は連日、朝採り新鮮イチジクの出荷に追われている。
◆…同市のイチジク栽培は国の減反政策により1970(昭和45)年頃から始まり、現在は寺田、富野、観音堂地区の農家120件が約20㌶で栽培、年間約450㌧を京都中央市場に出荷している。市場の人気が高いのは、実の形、玉揃いが良く、表面の色が鮮明なため、さらなる決め手は美味と高栄養。
◆…城陽市富野久保田の2㌶で160株を栽培している農業中尾光利さん(40)は、4年前にそれまでのネギ栽培が台風や干ばつに弱いことから、切り替えた。「これまでは、天候の変化に強い作物と思っていたが、今年の猛暑には影響を受けました」とちょぴり浮かぬ顔。それでも、1日50~60㌔の収穫量は全て、京都市場と市内の直売所で全て完売するとか。
◆…さすがのイチジクも、記録づくめの猛暑にはまいったようで、「甘味がやや弱い」と厳し目の自己採点。それでも、収穫は2週間早まるなど成長が順調。今後の天候にもよるが、9月いっぱいまでは完熟イチジクが、市場に届けられるという。中尾さんは、台風20号の接近に「風は大敵、葉がこすれ実が傷つくのが心配」と不安げに空を見上げていた。