金メダルと厚生労働大臣賞の盾を手にする伊藤聖真さん(府立田辺高・自動車工場)
府内初の偉業 府知事からは特別賞

第13回若年者ものづくり競技大会に挑んだ京都府立田辺高校(今川雅之校長)自動車科3年の伊藤聖真さん(18)=薪小―田辺中=が、見事第1位に輝き、金賞・厚生労働大臣賞を獲得した。全部門を通し、府内で金賞を受賞したのは伊藤さんが初めて。日本一の快挙をたたえ、府知事からは特別賞が贈られる。【谷貴生】

大会は8月1日~2日に石川県小松市の小松産業技術専門校で行われた。各地の予選で選ばれた20歳以下の若者445人(京都府から4人)が全国から集結し、15の職種に分かれてものづくりの技能を競った。
近畿予選を勝ち上がった伊藤さんは、自動車整備部門にエントリー。ブレーキ点検整備やエンジン故障診断など、6つの課題を限られた競技時間内で各100点、合計600点で得点を争った。
開始前は「緊張していた」と振り返る伊藤さんだが、いざ競技が始まると、調子の良さに気付いた。乗り出した作業は、ミスも少なく時間内に各課題を終えた。
結果は後日、インターネットで確認。発表は〝午後3時ごろ〟と聞いていたため、パソコンの前に座り、何度も画面を更新したという。大会の手応えから「割と上には行けてそう。敢闘賞ぐらいは取れているかも」との予測を裏切り、結果は金賞。「喜びより先にびっくりした」と、驚きを隠さなかった。
自動車整備については「やった分だけ結果はついてくる。好きなら、できることがどんどん増えて楽しい」と頬を緩めた。
大会結果を受けて伊藤さんは、府の高校生として初めて技能五輪全国大会(沖縄県、11月)の出場権を得た。「金賞獲得は、1ヵ月間やってきた練習のたまものだと思う。次の技能五輪では、本番の緊張感もある中、詰めの甘さを無くしミスなく終えたい」と余念がなかった。
伊藤さんは9月4日(火)、京都府教育長を表敬訪問し、続いて西脇府知事から「技能大会優勝者京都府特別賞」が授与される。
また、自動車科2年の森川湧斗さん(16)が先日あった近畿地区予選会で上位入賞し、来年の第14回ものづくり大会への出場権を獲得。同高から4年連続となる選手輩出を決めている。