阿部八段(左)の出す一手詰めに頭をひねる児童たち

プロ招き将棋教室

京都府井手町の放課後学び教室「きらきらランド」(森田正弘委員長)は29日、町立多賀小学校で将棋入門教室を開いた。参加した児童はプロ棋士に教わりながら、将棋を楽しんだ。
18人の児童が参加。財団法人日本将棋連盟に所属する阿部隆八段(51)が講師を務めた。
参加児童は、学童保育などで将棋に親しんだことがあったり、まったくの初心者だったりとさまざま。経験者と初心者に分かれ、対局したり指導を受けたりした。
阿部八段は初心者たちを相手に、駒の動き方を教えた。飛車や角将は「めっちゃ強いんやで」、金将や銀将は「まあまあ強いやつ」などと分かりやすく指導。駒が敵陣に入る「成った」状態は「難しいからなあ」と省き、短時間で興味を持ってもらえるよう工夫していた。
のみ込みの早い児童たちは、阿部八段が出題する一手詰めにも果敢に挑戦した。駒の動きなどを記したリーフレットを片手に、次々に「詰んだ」状態にしてみせると、阿部八段も「すごいな!覚えが早いなあ」と感心しきりだった。
一方、経験者は児童同士やスタッフと対局を楽しんでいた。
また阿部八段は、将棋の心構えも教え「あいさつに始まり、あいさつで終わる。相手を敬う気持ちを持って」とした。将棋界で話題を振りまく藤井聡太七段との対局も紹介し「藤井七段がプロ入り前でまだ幼い頃、将棋を指して勝ったことがある。その時彼はずっと泣いていた。悔しい気持ちはとても大切だし、なぜ負けたかを考えることも重要」と伝えていた。【盛川振一郎】