復旧に向け 職員が作業

台風21号の強い暴風は、山城地域の農業へ打撃を与えた。特に城陽市、久御山町、八幡市では農業用ビニールハウスの被害が甚大で、復旧の長期化が懸念される。JA京都やましろ(十川洋美代表理事組合長)は急きょ、倒壊したビニールハウス撤去のボランティアを決め、初日の8日は久御山町内で活動した。
久御山町では225棟のビニールハウスが被害を受け、被害額は2億円にのぼる。このうち全壊が93棟で、府内で最多となった。
8日午前9時、JA久御山支店に集まった職員は数人ずつグループに分かれ、被害を受けた農家に向かった。
このうち、北川顔で淀苗の生産などを行う農家の村田正己さん(43)方では、十川代表理事を始め約10人の職員が作業にあたった。折れ曲がった骨組みを電動カッターで切断したり、重機を使って撤去。散乱し泥まみれになったビニールを人力で集めた。
村田さんによると、20棟あったハウスのうち17棟が被害を受け、このうち10棟ほどが全壊した。暴風を受け宙に舞い、隣のハウスを超えて落下したものもあったという。めちゃくちゃに破壊されたハウスの骨組みを前に「(ハウスでは)これからタマネギの苗を植える予定だった。春野菜の苗に影響が出てくるだろう」と肩を落とした。
すでに知り合いの業者に連絡を取るなど、新しいハウス建設に向け動き始めているといい「パート従業員からも温かい声を掛けてもらった。少しでも早く復旧し、今回の被害を教訓にまた農業に取り組んでいきたい」と話していた。
JAによると、きょう9日も久御山町内で作業し、あすから八幡市の被災農家で活動する。その後、城陽市内に場所を移すという。【盛川振一郎】
【写真は被災したビニールハウスを撤去するJA職員=久御山町北川顔=】