テープカットを行う山本市長(右から2人目)ら

宇治市源氏物語ミュージアム(宇治東内、西澤久美子館長)が13日にリニューアル・オープンし、名誉館長を務める作家の瀬戸内寂聴さんも駆け付け、一新された館内を見学した。「観光」と「生涯学習」の拠点として当初予算に約1億4千万円の事業費を計上。体験型展示の充実や多言語化を図り、アニメ制作なども進めている。貴族が恋の予感をときめかせた「垣間見」が疑似体験できる「平安の間」や光源氏の邸宅・六条院がデジタル技術で仮想体験できる「物語の間」を整備したほか、映像展示室では新たに源氏物語をテーマにしたオリジナルストーリーのアニメ(来年4月公開予定)を制作し、新たな映像で若年層の獲得を目指す。
午後2時から記念式典が行われ、地元選出国会議員や宇治市議会議員など関係者約100人がリニューアルオープンを祝った。
式辞で山本正市長は、「ここでしかできない新鮮な驚きと発見、感動の機会をつくる。国内外の多くの人に源氏物語に親しんでもらうとともに、地域の方にも気軽に利用してもらえる館にしたい」と、今回のリニューアルが市民のためのものでもあることを伝えた。
式辞では西脇隆俊京都府知事(岡本圭司山城広域振興局長代読)が「根強い源氏物語ファンを含め、ますます来館者が増えると思う。府も、お茶の京都DMOと力を合わせて観光振興を進めていく」との言葉を寄せ、坂下弘親宇治市議会議長が「源氏物語だけでなく、平安時代の貴族文化や文学を学べる、新しい試みがなされた。観光の拠点となり、宇治がますます発展することを願う」と祝福した。
 式典ではまた瀬戸内寂聴名誉館長があいさつに立ち、96歳の瀬戸内名誉館長は「私が死んだら報道に出るでしょう。その時は源氏物語ミュージアムに努力したと記してほしい」など、ユーモアを交えて会場を沸かせながら、同ミュージアムへの愛情を語った。
【写真は式典であいさつに立つ瀬戸内寂聴名誉館長】