正門付近で笑顔いっぱい挨拶する生徒たち

久御山中学校(南亮司校長)で4日、生徒会本部が取り組む「あいさつ運動」があった。約20年前の自転車事故を思い起こして、命の尊さを学び、交通安全の意識を高めようと、この日は定例活動の規模を拡大。クラブの部員や生徒有志も加わり、朝の学び舎は元気な声に包まれた。

同校では2000年10月、自転車で登校中だった当時3年生の女子生徒が交通事故で亡くなった。痛ましい事故の教訓を踏まえ、同校は通年で交通安全の呼び掛けに力を入れている。
あいさつ運動は、亡き生徒の月命日に合わせて始まった。休日と重なる場合は前後に調整し、欠かさず続けている。生徒会本部から全校に活動を紹介し、有志が加わる取り組みに発展、月目標の啓発も同時に行っている。
この日の活動には文化系・体育会系クラブの1、2年生を中心に生徒約200人が参加。午前8時から正門近くなどに並び、月目標の横断幕を掲げて、登校してくる生徒たちに「おはようございます」と元気良く声を掛けた。放課後、生徒会本部役員が事故現場で献花を行った。
今月の月目標は「備えあれば笑顔あり」。台風、地震など相次ぐ自然災害の対策に思いを巡らせたほか、今後控える合唱コンクールや定期テストといった2学期の学校生活を見据え、生徒側で決めた。
生徒会長の鳥堂彩季さん(3年)は月目標に「さまざまなことに備えることが、良い結果になれば」との願いを重ねた。全校挙げての活動に「こんなに多くの人が集まり、協力してくれた。1年生からも、4月より大きな声で挨拶が返ってきてうれしかった」と充実感をにじませた。