子供たちが見守る中、みこしを持ち上げる担ぎ手たち(郷之口会館前)

宇治田原町の秋を彩る「田原祭」(三社祭)の神幸祭が4日、華やかに繰り広げられ、町内の3神社から御旅所(郷之口)まで3基のみこしが練り歩いた。担ぎ手たちは、法被とハチマキを身にまとい、勇ましいかけ声を響かせた。
旧田原郷の地域内にある御栗栖神社(一ノ宮)、大宮神社、三宮(三ノ宮)神社の合同祭礼。言い伝えでは、平安時代に平将門の反乱を鎮圧した藤原秀郷(俵藤太)が恩賞で田原の領主になったことを祝うために始まったとされている。今では五穀豊穣を祈る秋祭りとして地域住民が守り伝え、別名「三社祭」と呼ばれている。
この日行われた神幸祭では、担ぎ手たちがそれぞれの神社からみこしを御旅所へと運んだ。
この中、御栗栖神社の出陣式では、上野藤一総代会長が「田原祭は700年以上の歴史を持つ伝統行事。今年は災害が多かったが、五穀豊穣、地域繁栄、平穏無事を祈りながら行いたい」と挨拶した。
中田実南区長による乾杯の音頭のあと、小雨が降る中、みこしにビニールをかぶせ、南敬神会(上野翔三会長)のメンバーが「ソーラ、ヨイヨイヨイ」と威勢のよいかけ声をあたりに響かせながら、みこしを運び出した。

3人の手で鏡割り(魚定本店前)

道中の魚定本店前では、初の取り組みとして鏡割りで祭りを盛り上げ、担ぎ手に喜んでもらおうと南日本酒の会(大谷英明会長)が、樽酒を用意した。
上野総代会長、垣内清文後援会長、上野敬神会長が木槌を手に、力いっぱい樽を割ると歓声があがった。
また、郷之口会館前では、田原小の2年生児童が見学に訪れ、みこしが近づいてくると、「ソーラ、ヨイヨイヨイ」と大きな声で出迎えた。子供たちが見守る中、担ぎ手たちが、1㌧を超えるみこしを持ち上げ、かけ声に合わせて上下に激しく揺らし、あたり一帯に威勢を振りまいていた。
3社から渡御されたみこしは3日間一緒に安置される。7日(日)には還幸祭が開かれ、御旅所で神事や芸能(舞)、駆馬などが行われ、前日の6日(土)には夜店が並ぶ前夜祭も開催する。