完勝防衛を果たした寺地会長&拳四朗親子(横浜アリーナ)

プロボクシング・WBCライトフライ級チャンピオン・拳四朗(26)=BMB、城陽市久世=は7日、横浜アリーナで元世界王者のミラン・メリンド(30)=フィリピン=と対戦し、7回2分47秒TKOの圧勝劇で、4度目の防衛を果たした。日本人の現役世界王者の中では最多の防衛回数。伝説の元世界王者・具志堅用高が持つ13連続防衛記録へ突き進む。

試合後、控室でメリンドと健闘を称え合う拳四朗

ベビーフェイス(童顔)がトレードマークの拳四朗。試合当日の昼食時、父親でBMBジム会長の寺地永さん(54)と入ったファミリーレストランで「子供用(12歳以下)ドリンクバーもありますよ」と、店員が間違えるほど普段の容姿は、おとなしくて可愛い。
芽生え幼稚園から久世小、東城陽中を経て、ボクシングの名門・奈良朱雀高、関大に進み、2013年東京国体で優勝。ライトフライ級でアマの頂点に立った。
今回メリンドを倒し、プロ戦績は14戦全勝(8KO)。破竹の勢いで〝スター街道〟を歩んでいる。
2階級、3階級制覇が注目されるプロボクシング界にあって「階級を上げる考えは全くない」(寺地会長)と、拳四朗はひたすら防衛回数を重ねるスタイルを貫く。
そんな中、メリンド戦は「最大の難関」と位置づけ、9月のフィリピン合宿では現地の猛者たちと60ラウンドを重ね、体脂肪率も7%まで絞り込んで決戦に臨んだ。
1万人超の大観衆が見守った横浜アリーナには、地元後援会から安道光二会長をはじめ100人の応援団が駆け付け、東京後援会のメンバーとともに『拳四朗、拳四朗』の大声援。
序盤は、拳四朗の武器・左ジャブで、接近戦を得意とするメリンドのパンチを封じながらポイントを稼ぐ戦法。
4回終了時の途中経過はジャッジ3人とも『39対37』で拳四朗リード。その後も絶妙の距離感を保つ拳四朗に、苛立つメリンドのパンチは大振りになり始め、ガードが甘くなる分、チャンスが拡大。6回、拳四朗の有効打がメリンドの左目付近にヒット、古傷が開いた。
インターバルでセコンドが懸命に止血治療を施したが、7回に再び、拳四朗の連打がメリンドの顔面を襲い、流血が激しくなったことからドクターストップ。一方の拳四朗は、傷一つない顔で満面に笑みを浮かべ、応援団に向けてガッツポーズを連発した。
リング上で拳四朗は「自分のボクシングを貫き通すことができました。皆さん、強かったですか~」と勝利のスピーチ。寺地会長は「具志堅さんを抜くぐらい防衛を重ねます」と、親子鷹をアピールした。
次戦は未定だが、年末(12月30日)が有力。来季に、4団体の世界王者が対戦するWBSS(ワールド・ボクシングスーパーシリーズ)軽量級が行われる可能性もあり、拳四朗は「ぜひ、参加したい」と意欲を口にした。