宇治市が魅力度の指標としている民間シンクタンクの調査で、今年度は「33位」となり、過去最高位となった。観光振興、ICT活用など幅広い取り組みが魅力につながっている模様。人口減少に歯止めをかけるために策定した市まち・ひと・しごと創生総合戦略(2015~19年度)では目標を「29位」に設定しており、残り1年で達成が見えてきた。
魅力度調査は㈱ブランド総合研究所が実施。全国の全791市を含む合計1000市区町村、さらには47都道府県で行っている。
調査はインターネットを通じて今年6月から7月にかけて行い、3万24人の有効回答を得た。性別、年代、地域で偏在が生じないよう、地域人口の分布にあわせて再集計。調査項目は魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲、地域コンテンツの認知、訪問経験、まちのイメージ、産品購入意欲など84項目で設定している。
今年度調査の結果、宇治市の魅力度は25・1点(前年比3・1点増)に上昇し、全国「33位」と前年の「37位」から4つ順位を上げた。14年には「38位」だったが、その後の2年間は50位台に低迷。地道に重ねてきた宇治ブランドの全国発信が徐々に効果を見せ、この2年間は30位台をキープしている。
この間、源氏物語や歴史まちづくりの取り組みを推進してきたが、近年は初めて人工ふ化に成功した『うみうのウッティー』、市内産の碾茶(抹茶の原料)と玉露をブレンドしたプレミアム茶『碾玉』、宇治を舞台にした人気アニメ『響け!ユーフォニアム』など話題が豊富。昨年度は『お茶の京都博』の中心地として名前を売り込んだほか、今年は「お茶の京都DMO」による天ケ瀬ダムツアーが人気。NHK『ブラタモリ』などメディアに紹介されるケースも目立ってきている。
また、ソフトバンク㈱、市内郵便局、金融機関などと「地方創生に関する包括連携協定」を締結しており、観光振興や地域のブランドづくりで連携。市は「地道にいろいろと取り組んできた成果」と述べており、来年の29位達成に向け、視界は良好。今後はこの魅力を、市への転入増につなげられるかが大きなポイントとなる。