晴れやかな表情を見せる田楽衆がリズムに乗っていきいきと舞う

平安時代の伝統芸能「田楽(でんがく)」を現代風にアレンジした「宇治田楽まつり」が20日、府立宇治公園中の島で開かれ、田楽衆のダイナミックな踊りに観光客、市民らが酔いしれた。臨場感たっぷりな宇治川中州の舞台は、夜陰の冷え込みを吹き飛ばす熱気にあふれた。
宇治田楽まつり実行委員会(中谷雅夫会長)が主催し、宇治市の「源氏ろまん」事業の一つとして人気を集めるイベント。21回目を迎えた今年も、一般参加と実行委員の総勢約100人が、大地の恵みや生命の歓喜を身体いっぱい表現した。
宇治橋通りを行進した一行は、平等院表参道から橘橋を渡って中の島へ。舞台は「火入れの儀」のあと、無垢な子ウサギに扮する子供たちが生まれる「訪い(おとない)」、「童舞(わらわまい)」で初穂を手に大きく舞った。
龍がその体をくねらせる「龍舞」、「行道囃子(ぎょうどうばやし)『豊穣(みのり)』」、ご当地らしい茶摘み歌が流れる「宇治茶礼賛」と続き、田楽衆は拍子木、小鼓、ササラなどを手に、軽快な音色で盛り上げた。

アクロバティックに躍動する体操クラブメンバー

振り鈴やビンザサラ、腰太鼓を打ち鳴らしながら隊形を変える「田楽躍(でんがくやく)」、アクロバティックでダイナミックな「散楽(さんがく)」などが続き、見せ場の「惣踊り・急(そうおどり・きゅう)」では生命の歓喜を謳歌する舞いに会場が沸き、「さんやれ」の掛け声と共にクライマックスを飾った。