デモ機で公衆電話の使い方を教わる児童たち

久御山町立佐山小学校(谷口美弥子校長)の児童が23日、災害時や緊急時の有効な通信手段として見直されている公衆電話の使い方を学んだ。アドバイスを受けながらデモ機で練習し、「いざ」に備えた。
同校の学校運営協議会安心・安全部会から提案があり、PTA(森安津子会長)が初めて企画した。街角から公衆電話が減っているのに加え、子供が事故や不審者を見かけた際に誰にも連絡できない防犯上の課題が浮かび上がる中、同部会員が児童から「公衆電話って何」と聞かれたのがきっかけ。
公益財団法人日本公衆電話会の伊藤重子理事や、同会京都支部の村尾敏彦事務局長が講師を務め、放課後に希望者約30人が参加した。同支部によると、これまで訪問した小学校で行った5年生対象の講座で、公衆電話の使い方を知っていた子供は1割ほど。
講習では、行方不明になっていた埼玉県の女子中学生が公衆電話から自宅に電話をかけて助けを求めた事例を紹介し、命綱となる公衆電話の役目を伝えた。
児童は「受話器を取る」、「10円硬貨か、テレホンカードを入れる」、「電話番号を押す」といった公衆電話の使用手順の説明を聞き、デモ機で電話をかける練習を体験。硬貨が不要の緊急通報ボタンの位置なども教わった。6年生の森凛太郎くんは「公衆電話の使い方が初めて分かった」と話していた。
同会は今後1週間、デモ機を校内に置き、自由に使い方を学んでもらう。学校側では、町内に26ある公衆電話の設置場所を全校児童に周知していく。