サッカー部員と懸命にボールを追う堀井さん(左)

聴覚障害者のサッカー「デフサッカー」日本代表メンバーで城陽市在住の堀井聡太さん(19)=龍谷大学2回生=が21日、府立城陽高校(井上弘一校長)で講演した。日本代表になるまでの経験を語り、2020年W杯でのメンバー入りと21年の聴覚障害者の五輪「デフリンピック」を見据え、「デフサッカーを広めたい」と力を込めた。
堀井さんは2歳の時、聴覚神経の障害が原因の感音性難聴と診断された。小学5年から京都城陽サッカークラブで本格的にサッカーを始め、中学年代も同クラブジュニアユースで活動。強豪・東山高校サッカー部を経て、現在は龍谷大学サッカー部でプレーする。
父からの「障害だからできないことはない!」との言葉が、健聴者の中でサッカーを始めるきっかけになった。補聴器を付けてもほとんど聞こえず、練習では相手の口の形で言葉を読み取り、会話をしてきた。大学入学後に始めたデフサッカーで日本代表に選出され、4月のアジア大会で活躍、チームのW杯出場枠の獲得に貢献した。
講演会には城陽高校の全校生徒930人が集まり、堀井さんは、大会でMVPをもらった自信がサッカーを続ける力になったことを説明。高校時代にコミュニケーションの壁に苦しんだが、自身の耳について根気よく説明し続け、大学でスムーズにプレーができるようになったという。
「みんな障害を持っていても、好きなサッカーがあるからこそ、いろいろな壁を乗り越えてきた」。デフサッカー日本代表への応援を呼び掛けた。
今後の目標を問われ、「(W杯のメンバーに)また選ばれたら決勝トーナメントに上ることが目標」「デフサッカーを広めたい」と語った。
講演後、同校サッカー部(芝山宇光監督、西田来生主将)との実技交流もあり、競技を通じて輪を広げた。