郷之口集団茶園展望台を視察する窪田教授と若者ら

宇治田原町の地方創生の取り組みに、大学生の若い視点を取り入れようと、お茶の京都交流拠点「宗円交遊庵やんたん」(同町湯屋谷尾華)の多目的ルームで25日、ヤングレビュー会議が開かれた。若者のフレッシュな意見がたくさん飛び交い、町職員が今後の取り組みの参考にしようと耳を傾けた。
宇治田原町では2016年度に、人口減少の克服と地域創生を目的とする「宇治田原町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定。国の地方創生関係交付金も活用しながら、さまざまな施策を実施してきた。
それらの推進や進捗について、大学生の意見を吸収しようと、今年度から初の取り組みとなる「ヤングレビュー会議」を展開。第6次行政改革大綱に基づく行政評価・外部評価の試行実施の場を兼ね、同町と連携協力包括協定を締結している京都府立大学公共政策学部の教員・学生が地域創生の施策を評価するというもの。同学部の窪田好男教授が指導協力教員として参加している。第2回目となる今回は、評価対象施策の町内フィールドワークも含めて行った。
この日、行政評価を専門に研究する同学部の窪田教授とゼミ生10人が同町を訪れ、総務部の奥谷明部長、矢野里志企画財政課長、勝谷聡一地方創生推進係長ら5人が出迎えた。
フィールドワークでは、同町の観光スポットとなるくつわ池自然公園、奥山田ふれあい交流館の化石広場、正寿院、永谷宗円生家などを巡った。
このうち、郷之口の集団茶園展望台では、産業観光課の植村和仁商工観光係長が事業の進捗を説明。インスタ映えを狙い、ハート型のオブジェを設置する計画があることなどを伝えた。

若い視点で議論を展開

若者からは、「ハート形のLED照明を設置する」「植物でハートを彩る」「(インスタ映えするように)写真の光の当たり具合は考えたほうが良い」「協力してハートの形を作る仕掛け」など、さまざまなアイデアが出た。
ほかにも「アーティスティックなことより、看板を設置し『ファンを回している理由』や『(茶畑に)傾斜がついている理由』など細かい説明をするのも良いのでは」といった意見もあった。
会議では、現地フィールドワークを踏まえ、レビュー対象事業の評価と総括を行った。
「観光推進事業」では、情報不足を指摘する意見が多く出た一方で、情報発信の拠点となる同館を有効活用する「お茶の京都交流拠点整備推進事業」については高く評価された。
ヤングレビュー会議について学生らは「いろいろな意見があるので勉強になった」、「今回は現場が見れたので良かった。感じる部分はたくさんあった」などと感想を話し合った。今回の会議で交わした意見は同大学で資料にまとめ、年内をめどに町へ提供される。