意見公開会で挨拶する西脇知事

京都府政の指針となる新総合計画の策定に向けた「府民意見交換会in山城」が15日、宇治茶会館で開かれ、4月に就任した西脇隆俊知事が出席する中、山城の未来づくりの議論に約200人が耳を傾けた。
意見交換会は『西脇知事と行き活きトーク』に位置づけて開催。農業、商工業、茶業、観光など幅広い分野で、パネラーが意見を交わした。
宇治茶の産地として、森下康弘氏(府茶業会議所専務理事)は「世界に認知され、外国人にも喜ばれている。その一方、中国などで商標権の侵害が起こっている。海外での商標を確立し、トレードマークを作って防御したい」と発言。西脇知事は「行政の仕事。防がないとブランドイメージが壊れる」と力添えを約束した。
十川洋美氏(京都やましろ農協代表理事組合長)はネギを筆頭に万願寺とうがらし、米など山城の農作物の生産量が増えたり、市場で高い評価を得ていることを紹介しつつ「定年が延長され、リタイヤ後に農業する人が減った」と指摘。西脇知事は「人手は取り合い。いかに効率よく移住してもらうか」と発言。さらに十川氏は「農業を核にした観光振興を」と訴え、西脇知事は「観光インフラは新計画に生かしたい」と述べた。
新名神高速道路「城陽―大津」間の2023年開通に向け、堀井美郎氏(城陽商工会議所会頭)は「アウトレットモールが進出し、スマートインターができるが、どう地域の商業に生かしていけるか、その場が必要。南山城全体で利用してほしい」と依頼し、西脇知事も「新計画のポイントになる」とした。
森正美氏(京都文教大教授)は「地域の魅力を学生に伝えることが大事。人材育成には時間がかかるので、みんなで力を合わせて」と求め、西脇知事は「大学は地域の魅力発見の拠点になる。学生の府内定着率は高くない」と賛同。続けて森氏は「地元企業との出会いの場がない。オール京都でつないで」と訴えた。
このほか、西川克巳氏(向日市観光協会長)は乙訓地域に大型観光バスが出入りできるようインフラ整備を求めた。