子供たちと一緒に絵馬に彩りを加える利久さん

井手町多賀の髙神社(山本光則宮司)で23日、多賀小の児童が考えた創作四字熟語を、芸術家が大絵馬に描き奉納した。ハートをあしらった心のこもった言葉が、訪れる参拝者を温かく出迎える。
大絵馬の奉納は、山本宮司(53)と趣味の自転車を通じて親交があるアーティストの利久さん=大阪市西成区=に毎年製作を依頼。2011年から始め、今年で8回目となった。
利久さんは「漢字は象形文字なので形に意味があり心がある」と、必ず文字の中にハートを入れ、歌手のCDジャケットやポスター、Tシャツのデザインを手掛けるほか、ミュージシャンの演奏に合わせて絵を描く「ライブペインティング」など、幅広く活動している。
創作四字熟語は、これまで山本宮司が案を出し総代会で決定していたが、今年は地元多賀小学校の児童から案を募集、山本宮司と同校の大西裕哉教頭が検討したところ、5年生の巽真由佳さん(11)の作品に決まった。
この日、巽さんとその友人、保護者、大西教頭らが見守る中、利久さんが縦およそ1㍍、幅およそ1・5㍍の大絵馬に「多賀愛々」と描いた。絵が1年保ち、かつにじまないよう粘りを出すため、アクリル絵の具を墨で溶いたものを使用。赤絵の具を使用してハートを7つあしらった。
山本宮司の提案で児童らも一緒に彩りを加えることに。利久さんから筆を渡された巽さんと友人らは、恐る恐る筆を手にするも、楽しそうに緑や黄色の装飾を加えていった。利久さんは「子供たちと描くのは初の試みなんですよ」と満面の笑みを見せた。
巽さんは四字熟語に「多賀のみんなが笑顔になって、明るく過ごせるように」と願いを込めたという。「選ばれてうれしかった。来年は今の明るさを持ち続け、助け合いながら過ごしたい」と語った。
大絵馬は27日から舞殿に掲げ、1年間神社に彩りを添える。