先頭車両の屋根を開け、負傷者を助け出す救助隊員たち

京滋バイパスでの多重事故を想定した合同防災訓練が14日、久御山町森の西日本高速道路関西支社の京都高速道路事務所で行われた。京バイ供用開始から30年が経過する中、消防と警察、道路管理者が非常時の連携体制を入念に確認した。
宇治市菟道の京バイ本線で普通車2台と大型トラック1台が絡む衝突事故が発生し、計8人が負傷したとの状況設定。車両13台とヘリコプター1機、約50人が参加した。
西日本高速道路の緊急車両やパトカーが到着し、事故後の交通規制や情報伝達を行った。消防の救助工作車や救急車などが出動。救助隊員が専用工具を使って先頭車両の屋根を開放し、閉じ込められていた負傷者を搬送した。
車両からの出火も想定し、消防隊員が放水活動を行った。
中谷俊哉・宇治市消防長は「事故など実際の災害は規模も予測できない。関係機関が密接に連携し、研さんと努力をすることで、災害の防止や軽減につなげることが大切」と講評した。
訓練は、宇治市・久御山町両消防本部、滋賀県の大津市消防局と湖南広域消防局、西日本高速道路、府警などが毎年行っている。地元の宇治市消防本部では昨年、京バイで火災2件、救助3件、救急17件の出動事案があった。