見頃を迎えた可憐なツバキが競演する浄安寺本堂

久御山町佐山の浄安寺(山路芳範住職)で、ツバキの一輪挿しを飾る「椿展」が始まった。気品ある可憐な花弁が咲き誇り、春の訪れを告げている。4月15日(月)まで。
展示しているツバキは、同寺住職を務めた故・山崎宏賢さんと妻の君香さん(83)が夫婦で育てたもの。50年かけて挿し木した。境内で増やしたツバキは約230種にもなり、「椿寺」として各地から人々が訪れる。
450年の歴史ある本堂に、ピンクに白い斑点が入った「近江衣(おうみごろも)」や、上品なピンクの「楼蘭(ろうらん)」、君香さんが「よちよち歩きのお嬢ちゃん」と例える愛らしい「紅侘介(べにわびすけ)」などが競演。多種多様なツバキを添え木とともに、備前焼や織部焼、黒薩摩焼など趣深い花器に生ける。
君香さんは「ツバキは霜や雪に耐え、よう咲いてくれる―そのけなげさに心を打たれる。見る人に喜び、幸せになってもらいたい」と話す。
午前9時から午後5時まで。拝観無料。期間中にツバキを随時入れ替える。3月15日まで寺宝の涅槃図(江戸末期)を併せて展示する。3月20日頃、春の彼岸入りの時期が一番の見頃という。