テープカット、くす玉開披で「奥山田バイパス」開通を祝う関係者ら

事業着手から14年の歳月を経て、宇治田原町民が待ち望んだ国道307号「奥山田バイパス」が24日に全線開通した。約38億円を投じた大型事業で、これにより、307号におけるセンターラインのない大型車の離合困難箇所が解消。防災面、歩行者の安全確保などに効果を発揮し、地域発展への期待も高まる。
国道307号は滋賀県彦根市から大阪府枚方市に至る延長約105㌔の幹線道路。宇治田原町の中心部では通勤車両などで朝・夕に慢性的な交通渋滞が発生している。
京都府は奥山田地内に大型車の離合困難箇所があるため、バイパス(全長約1・7㌔)整備を計画。2005年度に測量に着手し、用地買収を経て、08年度に着工。10年9月には大杉トンネルが、13年9月に奥山田2号橋がそれぞれ完成。14年6月には0・3㌔区間の部分供用を開始したが、中心的な大杉トンネルなどが供用されず、長年「サルのためのトンネルか」などと揶揄されてきた。
昨年7月の西日本豪雨災害による大雨では、周辺の広域幹線道路に通行規制がかかった影響で、車両が307号に流入。一時的に交通機能がマヒする事態となり、奥山田バイパスの早期整備を求める声が一層高まった。
24日午後3時に約1・4㌔区間の供用が開始され、奥山田バイパスは事業着手から14年の歳月を経て全線開通した。供用開始に先立ち、現地で西脇隆俊府知事、村田正治府議会議長らが参加し、テープカットとくす玉を開披。町立維孝館中学校・吹奏楽部の演奏の中、関係者を乗せた車両が通り初めした。
同町総合文化センターで開かれた式典で、西脇知事は「災害時の緊急輸送道路としての信頼性、沿線の日常生活の利便性が大きく向上し、宇治田原町の発展に貢献するものと期待している」と挨拶。村田議長に続き、安藤裕(自民)・山井和則(国民民主)・竹内譲(公明)の3衆院議員が祝辞を述べた。
西谷信夫町長は「喜びに堪えない」とお礼。町立保育所「あゆみのその」の園児らがダンスで彩りを添えた。