「ぽかぽかあったか家族賞」に選ばれた上辻さん親子

府と府教委が毎年開いている「京都発!手紙(メール)でむすぶ家族ふれあい大賞」2018の表彰式が17日、京都府公館(京都市上京区)のレセプションホールで行われ、上辻容子さん(57)=宇治田原町=と上辻直章さん(27)=京都市=の親子で交わしたメールが「ぽかぽかあったか家族賞」に選ばれた。
コンクールは、少子化や核家族化の進展などにより家族関係が希薄化している昨今、素直な気持ちを手紙によって伝えることで絆を深めようと、2003年から始めた取り組み。これまで累計2万件以上の応募があり、「気持ちを素直に綴ることができる」「ほのぼのした気持ちになった」などの声が寄せられている。
親子やきょうだい、祖父母と孫、夫婦など、同居、別居を問わず家族間で交わされた往復の手紙やメールなどを募集。今年で16回目を迎えた今回は府内を中心に全国各地から、718点の応募があった。
インターネットを通じた一般投票の結果を参考に、国際日本文化研究センターの教授、井上章一審査委員長ほか13人の委員が審査を行った結果、29家族の受賞作品が選ばれた。
「ぽかぽかあったか家族賞」に選ばれた上辻さん親子のメールは、母の容子さんが弁護士の直章さんに「一筆箋に無理しないで体大事にね。と書く手に涙がこぼれます。いつまでも子離れできない母さんでごめんね」と送ったところ、直章さんから「宅配便の箱を開けるといつも入っているおかんの手紙。読んでいると感極まりおれこそ涙が出るわ。手紙全部残してるで」と返信があったという内容。
勤務先の法律事務所近くのマンションに住む息子に米を送る際、毎回手紙を入れているという容子さん。手紙を書くたびにほろりと涙を流すそうだが、読む息子の目にも一粒の涙があったことをこのメールで知ったという。
受賞を受け容子さんは「優しく温かい心でお互いを思いやり、いたわり合う家族の絆を改めて感じます。これからもぽかぽかあったか賞のような親子でありたいと思います」と語った。