No28
この、我々が乗船している『パンスター号』の目的地である韓国南部の釜山という都市は、日本でいえば大阪にあたるらしい。言葉もソウルの言葉に比べれば、非常に柔らかく、ソウルの言葉を標準語とすれば釜山は関西弁だという。私自信も調べてみると、釜山と大阪両都市は1985年8月6日、友好港提携を結んでいた。 等々を教えてくれたのは、私とTさんが、展望デッキから我々に与えられている『スタンダードA』と呼ばれる四人部屋に戻って来た時、ベッドでひとり、退屈そうに寝転んでいる男だった。
「19800円、それってホンマ、どうしてそんなに安いんや」
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