No31
車は狭苦しい路地裏を、もうこれ以上は、といったところまで進み切り、停車した。
威勢よくライトバンの引戸を開け「さっ、行きましょう」と言うツアーコンダクター(以降TC)を先頭に、我々は、ヒトフタ昔前、昭和30年代の映画に出てくるような、全体を茶系統の色で統一した木造商店が軒を連ねる、幅4〜5bほどの道を歩き出した。道は舗装されている。
店々には雑多な商品が並んでいる。靴を山のように並べている店、いましがた洗濯機から出したばかりといったシワだらけの衣類を山と積んでいる店(量り売りかもしれない)毛糸玉を、俵積みに積んでいる店もあっ |
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