洛タイ投書箱



第九条は人類の叡智
2004年 11月 8日


◆…地方紙といっても、広域の名称を冠した「北海道」「中部」「四国」もあれば、府県名を使う「京都」「神戸」「沖縄」もありますし、さらに狭い地域名を冠した貴紙のような新聞もありますね。
◆…カヴァーする地域が狭ければ狭いほど、そこに暮らす住民の営みが濃密に伝えられます。これは長所ですが、逆に、地球規模の、あるいは日本国民全体の関心事や課題を記事にする事は稀ですね。まして評論の類は出番がない。あえて言えば、これが短所です。
◆…ですから、そんな考えの私は、11月3日付の「記者席」には瞠目し興奮を覚えたものです。快刀乱麻の筆法、社会の木鐸たるべきジャーナリズムの本道をゆく気骨に喝采を贈るのです。
◆…ブッシュ大統領は「背広を着た殺人鬼」であり、「香田さんが受けた恐怖、家族の怒りと悲しみが、イラクでは毎日、毎日10万回以上繰り返されてきたことを」「私たちが忘れてはならない」のだというこということ、「日本丸は今、確実に戦場に向って航行中…教育基本法で国民の意識を戦闘モードに変え、戦争の障害になる平和憲法を亡き者にする動きが活発化している」ということ。ところが、「多くの乗船客は…まだ気付いていない」と警鐘を鳴らす、この貴重な一文。
◆…真夏日も台風襲来も記録更新、浅間山噴火、地震の頻発。天変地異は自然の理でしょうが、防災と被害補償は政治の責任。クマの人里への出没、鳥インフルエンザ、牛のBSE、鯉のヘルペスなども、大気や水の汚染公害や原発事故による放射能漏れと同じく、人間の傲慢と暗愚の所産ではないでしょうか。
◆…テロをいう憎むべき犯罪、テロに対して報復し壊滅するという名目の大量虐殺。末法の世界です。人道に対する犯罪、戦争はその最たるものです。生命を奇蹟、宝と思い、憲法前文と九条を人類の叡智の結晶と思うゆえに、藤本記者の一文に共鳴するのです。
(宇治市広野町・須田稔)

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