洛タイ投書箱



活かそう「救急隊員の力」、なくそう「救急車の不正利用」
2007年4月12日


◆…皆さん、救急車にお世話になったことがありますか?自分にはあまり関わりがないと思っていた救急車にお世話になってしまいました。もし、救急車の到着が1時間、いや30分も遅れていれば、私はこの世に居ないか、重病人でベッドに横たわっているのでないかと思われます。
◆…救急車と救急隊員の方は「市民の命」を守るために、「たゆまぬ研修と厳しい訓練をしておられる」ことが今回の経験を通じて十分に実感することが出来ました。しかるに、テレビ等の報道で知る「救急車をタクシー代わりに使う」不見識な人が宇治市内でも居るとお聞きしました。電話の呼び出しに応じ、現地に急行してこのような人に出会うと、救急隊員の方々はどんな思いをされることであろう。本心は即座に引き返したいと思いながらも、拒否権が無いが故に呼び出し者の要求に応じざるを得ないのでなかろうか。「自分達の知識や技能はこんな人のために培っているのでない」、「或いは本当に必要な人が待っているかも知れない」、怒り、不安、焦り、虚しさ、が交錯する心情でなかろうか?
◆…以下、私の経験した実録を紹介します。救急車と救急隊員の正しい活用の一助になれば幸いです。
◆…2月23日未明、就寝中胸部に異常を感じる。床で起き上がり様子を見るも「胸部を前後から締め付けるような激痛」が続く。何が起きたのか解らないが明らかに異常であることには間違いない。
◆…家内は隣室で就寝中、枕元のタンスを思い切り叩く、早く気付いてくれの思いを託し更に数回、家内が部屋を覗く。「どうしたの?」「救急車、救急車を呼んでくれ」階下に急ぎ、直ぐに電話をしてくれている様子。電話を終えて再度2階に上がって来てくれた時は全身に脂汗、冷や汗?、顔面は蒼白であったと思う。
◆…数分後、家の前に救急車の止まる気配。3人の隊員の方が2階に。先ず「脈を確認」され、その後「シート」という言葉が聞こえた。階下に運び出すため、シートに包まれたようである。狭い階段をようやく運び終え玄関に、当日は夜中から雨、冬の冷たい雨が顔にかかる。救急車に入るなり「A病院に連れて行って欲しい」と希望。「B病院が近いので、そちらに向かいます」「はい」救急車の中でこれだけの会話をしたことは覚えている。
◆…搬送中、隊員には心電図の確認やら応急の処置をして戴いていた。数分後、B病院に到着、既に数人の方が救急車到着口で搬送担架と共に待機いただいていた。白い天上だけが見える廊下、移送タンカーに乗せられ手術室へ、数人の医師、看護師に囲まれて手術台に、あまり沢山のことは記憶出来ていないが、処置中の血圧変化を見ている方の「80→70→60→50」と刻々と低下する値を読む声、丁度「50」を言われたとき周囲にざわめきの走るのを感じた。「ドーン」、一瞬ベッドの上の身体が20cmでも飛び上がったような感触、テレビ等で見かける「電気ショック処置」が施された。丁度この前後と思われるが、「数秒間は黄泉の世界への状態」であったとのこと。
◆…振り返れば恐ろしいような経過であるが、1ケ月を経過した今日、何の後遺症もなく社会復帰を果たすことが出来た。何よりも発作から病院まで、驚異的に短い時間で対応戴いたことが全てとのことであった。
◆…退院後、消防署に出向き当日の記録を教えて戴いた。▽家内からの電話受信3時26分▽自宅到着時間3時30分(4分)▽応急処置後の病院到着時間3時43分(17分)
◆…万一、私の前に不正利用があり処置が1時間遅れていたら、考えるだけでも恐ろしい。(宇治市在住、H・I)

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