| 洛タイ投書箱 |
| 自民党の総裁選挙に思う | ||
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◆…去る12日に、全く予想しなかった突然の安倍首相の退陣表明を受けて、実質的に停まっている国会審議を再開するため、自民党の総裁選挙が行われている。これが野党の党首の交替であれば国会が停まることはないのだが、自民党は政権政党であることから政府のトップとなる総裁を決めなければ、国会に臨むための政府を構築できないことになる。従って、国会での審議が今はできない状況に陥っている。 ◆…自民党の総裁選挙が14日に告示され、15日に立候補者の受付が行われ、麻生太郎幹事長と福田康夫元官房長官の2名が立候補の届け出をされたことから、23日に衆参両院議員総会で投票が行われることになっている。従って、投票権のある党所属国会議員387名(387票)と、各都道府県代表3名ずつ(141票)を巡って、選挙戦がいま繰り広げられている。 ◆…今回の総裁選に立候補されている、二人の候補者が政治課題として当面する課題を同じように認識されていることは当然のことだと思うが、その課題を解決して行くための手法に若干の違いがあるようにも感じられる。安倍首相の突然の辞意表明が行われた時には、おおかたの予想として、次期総裁に麻生幹事長が選ばれるのではないかとの見方が多かったようにも感じる。 ◆…しかし、翌日に福田元官房長官の出馬表明が行われた時から一変し、福田氏有利の展開になっているようにも感じる。福田氏が有利になったのは党内の各派閥の領袖が福田氏支持を表明したことにより、なだれ現象的に福田氏が有利な状況になっているのではないかとも思われる。これにより派閥の論理が復活したとの見方もされているが私は違うようにも感じている。 ◆…以前は派閥の長の存在と力は大きかったが、今は以前ほど派閥の長と言えどもその力も無くなり、政策集団の纏め役ぐらいの力しか無いのではないかと思う。現に派閥の長が福田氏支持を打ち出していても、その派閥から麻生氏の推薦人になっている議員も数多くある。以前の様な派閥の長による締め付けなどは。現在では見られない様な状況になっていると感じる。 ◆…福田氏といえば、小泉首相が退陣した後に、次の総理総裁に最もふさわしい人であると私は思っていたが、残念ながら次の総裁選に出馬されなかったので、私が思っていたことは実現しなかった。私が福田氏に次期政権を託したいと思ったのは、小泉前首相が強力な個性で構造改革という種をいささか強引とも思われる手法で撒いたことは、時代の流れとして、住民主権の政治の流れを作るうえで大いに評価されることであると思われる。 ◆…しかし、撒いた種を発芽させ順調に生育させるためには、肥料や水を施し、時には苗を霜から守るための覆いも必要になる。こうしたことを考えると小泉前首相の官房長官として、個性の強い首相の政治手法として、良い点、またそうでない点を福田氏が十分見極めておられたのではないかと思われることから、小泉改革を適確に地につける手法を熟知されているのではないかと思っているからである。 ◆…今回の総裁選挙に福田氏が立候補されたことは、私が思っていたことが実現出来るのではないかと思われることから大歓迎である。今の政治で成長路線か安定路線か、どちらを選択するかと問われれば、双方ともに必要なことではあるのだが、私の思いでは、いま行わなければならないのは、国民が不安なく暮らせるための施策を講じる安定路線ではないかと思う。 ◆…そうした事を考えると、福田氏の71歳という年齢は少し高いと思われる人もあると思うが、参議院で与野党の逆転現象が起きている現在の国会の状況を考えると人生経験が豊富でもあり、その経験を踏まえて、対局する相手と対話を重ねることで活路を見いだすことも必要であると思う。先を見ず「行けいけ・どんどん」では、ほんの小さな障害物でもつまずいてしまうこともある。 ◆…最近の政治家を選ぶ傾向を見ていると、人気があることを最優先させることがある様にも感じるが、人気だけでは政治は行えないのが現実でもある。人気はいっときのもので時が変われば、一挙に吹っ飛んでしまうものでもある。選挙のために国民的人気があると言って、安倍氏を幹事長に据えた3年前の参議院選挙でも敗北し、首相に選んだ今年の参議選でも惨敗したことをよく検証すべきである。 ◆…政治家は、若さや人気で選ぶのではなく、その人が持つ政治にかける信念と行動力を確りと見極めて選ぶべきであると私は思う。しかし、残念ながら最近の傾向として選挙に際しては、若さと人気が先行している様にも感じられる。昨今の政治を批判する前に、政治家は選挙権を持つ有権者によって選ばれることから、選んだ人達にも責任があることをもっと自覚すべきであると思われるがどうかなー。 ◆…昨日、某新聞の朝刊に今回の自民党総裁選に関して、自民党籍を持つ衆参両院の国会議員を対象に支持動向調査が実施され、その結果が掲載されていたが、私が驚いたのは国会議員でありながら「後援会と相談して決める」「地元の予備投票の結果を見て決める」「地元と相談して決める」「派閥が決めたから」などの意見があったことである。 ◆…政治家は、その場面、場面で即断しなければならないことも数多くある。こうした答えをした議員の方々は、たぶん自分の選挙のことを考えてだと思われるが、国政のトップを担う人を決める大変重要な選挙なのに自分の意思を示さず、後援者などにその判断を委ねるというのはいかかがなものかなーとの思いもする。いやしくも国会議員である以上は自分の意思でもって判断すべきであると思う。 ◆…今後、23日の投票日まで総裁選に立候補した人達の政策などを聞く機会も多くあると思うが、候補者が訴える政策を確りと検証し、しかるべき人を総理・総裁に選んで貰いたいと思う。この人を選んだ方が自分に有利になるとの気持ちだけは避け、自分の信念に基づき、一国の指導者を選ぶ大切な選挙でもあるので投票権を持っている国会議員の先生方には、国のため、民のため貴重な一票を投じて貰いたいと思っているがいかがかなー。 ◆…京都府連では、今回の総裁選にあたっては、所属党員による予備投票が行われることになり、15日の日には私も家にも往復はがきの投票用紙が郵送されて来ている。送られてきた日に、私が総理になって貰いたいと思っている人の名前を書いてすぐに送り返したが、結果がどうなろうとも、投票という行動で私の意志を示すことが出来たのは良かったと思っている。(京田辺市議・山下勝一) |
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