洛タイ投書箱



山砂利跡地の再生土の搬入問題について
2007年 10月 31日


◆…再生土を山砂利跡地に投棄した件について、紆余曲折があったが、「検討委員会」の結論をまって終局となるものと思われる。
◆…この土は、行政機関が「産業廃棄物」と認定し、また、同様のものが投棄された京田辺の事案については、司法によって「産業廃棄物不当投棄」として有罪の判決が、地方裁判所で示された所である。
◆…また、地元の議会においても、「撤去」の議決が行われていたが、最近の「検討委員会」では、司法判断や議会の動向を無視した、一連の行為を追認する結論が出そうだとの報道があった。
◆…審議途中に於いて、市民各代表の意見陳述も「ヒステリックな意見」だとして一蹴した委員がおられたようだが、その方の品位を疑いたくなる発言である。また、法律的に、人体に影響がないものについては、撤去を強制できないと、委員会では指摘されているが、現時点での法律的解釈ではそうであっても、将来的な保障は出来ないはずである。しかも、当該場所の地下には、城陽市民の水道源水があり、地下水は、一旦汚れれば将来的に使用できないほど脆弱な一面を持っていることは、先生方は十分承知されているところでありましょう。
◆…私は左記の事項が大変重要であると考えている。出来れば委員会に於いて、一定の見解を示していただきたいと思っている。
@人体に影響のないものは、撤去を強制出来ない。このことは現状の法律からして一見正しいと思われるが、搬入された再生土の全体の評価に依拠している。
◆…広く何fにわたって投棄され、その中から直径10aのボーリングによって何十本調査したとしても、確率からしていくらになるのであろう。一万分の一、それとも百万分の一、計算していないから解らないが、小さな確率によって、結果が、異常なかったから全体の評価に結びつけるのは、少なくとも理科系の先生方の評価としてはお粗末すぎる。ちなみに10本で485平方aである。
A現状の受け入れ残土の実態も、調査されていると思われるが、公共残土の比率は50%以下と伝えられているが、その公共残土についての検査結果から、不合格、ヒ素や水銀、その他の有害物質の検出による不合格の判定があったが、すべて再検査によって合格、受け入れられている。この時の不合格の部分の扱いは不明確で、除外したとも、あるいはコンクリート詰めにしたとかの、不合格部分の処理の方法は明確にされていない。再検査の結果、合格となれば、すべてを受け入れているのではと思ってしまう。
B残りの、50%以上を占める民間残土については、無条件で受け入れ、検査等は実施されていないと聞き及んでいたが、昨年から民間残土も公共残土と一体化され運用されているとのこと。しかし公共残土の土砂の量と民間残土の量はあまりにも格差がありすぎる。跡地の土壌の安全性に不安を抱かせないためにも、どのような手法を導入すべきかを明示すべきである。検査ロットの大きさ、サンプルの採取方法、不合格の際の処理の仕方等、検査のあり方についても方向を示すべきであろう。
C立派な検査機関であったとしても、持ち込まれた試験用の土砂の試験結果が良好であったから、事業から出る全体の土砂が良好と評価をしているわけではないだろう。良心的な検査機関では「提出された土砂の検査結果は以下の通りです」との但し書きが記載されているのが普通である。
◆…検査機関が始めから関わるのであれば、資料採取に際して○月○日、何時何分、晴れ、場所、検査母体の確定、すなわちロット、あるいはバッチの確定、サンプル採取方法、担当者、立会人等を記録していると考えられるからである。提出された試験サンプルには、提出者の恣意が潜在する、そのように疑われても反論は出来まい。「不合格になった。再検査用に綺麗なところから土を採取して持ち込め」こんな会話が聞こえてくるようだ。このように、検査がいかに形式的なものであったかと、考えさせられてしまう。
D法律上、人体に影響のないものは撤去出来ない。との見解が出れば、「問題ない」と思われる産廃を含め、公共残土、民間残土を含むすべての廃棄物の投棄を阻止することが不可能となる。広範囲にわたって投棄されれば、その後の検査による検出は、確率からして本当に小さなものとなる。ましてや検査結果が問題なければ、前例に従って、なし崩し的に認められる。この事態は、投棄場所の無くなった、我が国の最終処分場として、本市にある砂利跡地がクローズアップされることになるのではと危惧している。ここのところの検討はどうなんでしょうか。
これらの諸問題に一定の歯止めを加えることは、重要なことだ。
◆…本委員会では、これらの事項は審議項目からはずれた事項だと委員の方々が主張されれば、あまりにも無責任と言わざるを得ない。委員会の結論によって問題が更に深刻化することは目に見えている。
◆…跡地の地下には、市民の貴重な水道源水が眠っていることをお忘れなく。(元城陽市長・大西忠)

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