命の大切さ、考えて/宇治田原で「生命のがん教育」
がんの実態について語る加藤さん

日本人の死因1位のがんについて理解を深めようと、宇治田原町立維孝館中学校(吉原昭校長、246人)の和みホールで21日、特別授業「生命のがん教育」が開かれ、2年生73人が実態や予防方法などの知識を身につけた。
同校では毎年、「総合的な学習の時間」で府や町の関係機関の協力のもと、さまざまな授業を展開している。今回は、家族で取り組むがん予防の対策について考えるとともに、命の大切さについて考える機会にしようと、府健康福祉部健康対策課の協力で開催した。
この日、講師に医療法人医仁会武田総合病院の外科顧問、加藤仁司さんを招いた。
加藤さんが「正常な組織の中にがん細胞ができると、分裂してどんどん増えていき、がんになる」とがんの実態について説明。また、「日本人は一生のうち、2人に1人ががんになる」と話した。
がんを100%予防することはできないが、がんになりにくくしたり、がんを治しやすくする方法はあるという。それには、運動不足にならないようにしたり、偏らずバランスのよい食事を心がけたり、十分な休養・睡眠を意識したり、タバコを吸わないことなどが重要となるそうだ。それでもがんになることもあるため、早期発見が大切という。
後半は、がん経験者の講話があった。普通の生活をしていたが突然発病した体験談を話し、「症状が何もない時こそ検診が必要」と訴え、早期発見の重要性を呼び掛けた。
また、「支えてくれた家族や親友など、この世の中、人と人とが支え、支えられ繋がっているということを身をもって感じた」と語った。最後は「どうやって命を大切にするか。それは自分で考えて気づくことが大切」と訴えた。