2年ぶり ウミウが産卵/宇治川の鵜飼
卵を抱く親鵜(提供:宇治市観光協会)

地元宇治における夏の風物詩「宇治川の鵜飼」で18日、今季初めて卵が見つかった。昨年産卵・う化したウミウは0羽だったため、2年ぶりとなる。今シーズンは従来の人口ふ化に加え、親鳥が抱卵して育てる自然ふ化を導入し、最適な成育環境を把握していく。
2年ぶりとなった今季初の卵は、高さ6・2㌢、幅3・9㌢、重さ54・1㌘。ウミウの卵は鶏卵と似ているが、少し長細く表面が青白いのが特徴。
鵜匠の澤木万理子さんらが18日午前8時ごろ、塔の島の鵜小屋内で卵を発見。現段階で有精卵・無精卵のどちらかは不明で、有精卵でふ化するまでの日数は約30日だという。
宇治市観光協会では2014年から「ウッティー」の名で知られる人口ふ化のヒナを育ててきたが、鵜飼に適した行動特性を高めるため、今シーズンは親鳥が卵を温めて育てる自然ふ化を導入。人口ふ化との2体制で臨むこととした。
澤木さんは「人口ふ化を14年から17年の4年間続けてきたので、今回初めての試みとなる。親鳥が卵をちゃんと温めてくれるか不安な思いはある。2年前の実験では成功しているので、期待して見守りたい」と話した。
人口ふ化の4年間は全て同じつがいから卵が産まれていたが、今回の雄は違う鳥のため、つがいとしても初めてとなる。
親鳥にふ化と成育を任せることで、抱卵時の温度など実際のデータが入手でき、最適な成育環境の把握にもつながる見込み。首尾よく事が運べば、鵜飼の世界に新たな可能性が広がる。