陛下から「おことば」も/宇治田原「花いっぱいさあくる」が総理大臣賞
西谷町長に受賞を報告する「花いっぱいさあくる」のメンバー

緑化推進運動功労者として内閣総理大臣賞の栄誉に浴した宇治田原町のボランティア「花いっぱいさあくる」のメンバーが8日、役場を訪れて西谷信夫町長に受賞の喜びを報告。表彰式で天皇陛下から掛けられた「おことば」を紹介し、感激を分かち合った。
1996年12月に設立された同サークルは町の玄関口でもある国道307号・銘城台交差点を四季の花々で美しく彩ることで、通行ドライバーや地域の人々の気持ちに安らぎを与えてきた。
また、自分たちを取り巻く環境を自らの手で整え、守ることの大切さを、次代を担う子供たちに伝えたい…との思いから、花壇の手入れはもとより、周辺の清掃活動も継続。中学校のクリーンキャンペーンにも協力している。
表彰式は東京都千代田区永田町の憲政記念館で4月26日に開催された「みどりの式典」内で行われ、今年は全国で3個人10団体に内閣総理大臣賞を授与。重厚な盾を手にした西谷町長は「花づくりを通じての交流も意義深い」と敬意を表した。
そして、今回は平成の終幕を前に天皇皇后両陛下が御臨席。
中井忍代表の前に立たれた天皇陛下(現・上皇)は、「どのような花を植えてらっしゃいますか」と話されたという。
その時、緊張のあまり花の名前が飛んでしまった中井代表は「四季折々の花です」と答え、頭が真っ白に。

銘城台交差点を彩る四季折々の花々

そのあと、「いろいろ植える中で、国道沿いに向いた強い花と、向かない弱い花が分かりました」と話すと、今度は「弱い花は何でしたか」と、魚類学者としても知られる陛下らしい質問。
その名前も飛んでしまった中井代表がもじもじしていると、「排気ガスなどに弱い花ですよね」と陛下がフォローしてくださったという。
汗も噴き出す中、「通学路でもあるので、美しい環境が子供たちの記憶に残るよう、この活動を続けていきたい」と述べると、「きれいなものを見ることは子供の情操にも良いですね」と言われた陛下。
その「おことば」は、感動とともに今も耳の奥にはっきりと残っている。