「ウッティー」初の産卵/宇治川の鵜飼
ウッティーが初めて産んだ卵(宇治市観光協会提供)

5年前に国内初の人工ふ化で生まれた宇治川の鵜飼・ウミウ(海鵜)の「ウッティー」が8日、初めて卵を産んだ。有精卵で無事にヒナが産まれれば、人口ふ化の「ウッティー2世」が誕生する。卵は現在ふらん器で温めており、来週14日に有精卵かどうかの検卵が行われる予定。
卵を産んだのは、2014年に日本初の人口ふ化で産まれた「ウッティー1号」で、8日午前10時ごろに鵜匠の沢木万理子さんらが発見した。卵は高さ5・8㌢、幅3㌢、重さ43・4㌘で、平均と比べて少し小さい。
沢木さんの話によると、塔の島の鵜小屋では、ウッティー(9羽)と野生の鳥とを柵で分けて飼育していたが、先月下旬に仕切りが外れていたのを発見。元に戻して様子を見ていると、野生の鵜(オス)とウッティー1号(メス)が柵越しに寄り添う行動を見せたという。
そこでオスを移動させたところ、今月に入ってから巣を作り始め、約1週間後に今回の卵発見に至った。有精卵の場合、国内初の「ウッティー2世」が誕生することになる。
沢木さんは「ウッティーの生育については、成長過程でのトラブルもあって試行錯誤が続いた。1号は繁殖期を迎えていたが体は小さめ。2世誕生が楽しみな一方で、出産は鳥にとっても命がけ。慎重に見守っていきたい」と話した。
現在、ウッティー1号の卵を含めた4個をふらん器で温めており、来週14日に報道機関向けの公開検卵を行う予定。鵜飼シーズン前に朗報が舞い込むかどうか、関係者たちは期待に胸をふくらませている。